秋が深まり、愛媛県愛南町のタカミ・ファームでも、温州みかんが少しずつオレンジ色に色づいてきました。
春から育ててきたみかんが、ようやく収穫の季節を迎えようとしています。
ところが、この時期になると農家を悩ませる問題があります。
それが、**鳥による食害(鳥害)**です。
今回は、実際にタカミ・ファームで発生している鳥害の様子と、みかん農家が直面する苦労、鳥害への対策について紹介します。

色づき始めたみかんに鳥の被害が
10月に入り、園地のみかんが少しずつ色づき始めました。
緑色だった果実がオレンジ色に変わっていく様子を見るのは、農家にとっても嬉しい瞬間です。
しかし、園地を見回っていると、鳥につつかれたみかんが目につくようになりました。
果皮に穴が開き、中の果肉が食べられてしまったものもあります。
今回、被害が確認されているのは温州みかんの園地です。
特に目立つのが、山に近い場所や園地の端にあるみかん。
園地全体で均等に被害が出ているわけではなく、場所によって被害の程度が異なっています。
丹精込めて育ててきた果実が収穫を前に食べられてしまうのは、やはり残念なものです。

みかんはなぜ鳥に食べられるの?
みかんの鳥害でよく知られている鳥の一つが、ヒヨドリです。
ヒヨドリは果実などを食べる習性があり、柑橘類の栽培でも被害の原因になります。
愛媛県の調査では、山にある木の実が少なくなると、鳥が代わりの餌としてみかんを食べることが紹介されています。
また、山林や雑木林に近い園地は、鳥が身を隠しやすいため、被害を受けやすいと考えられています。
タカミ・ファームでも、山側や園地の端で被害が集中しており、こうした傾向を実感しています。
参考:"愛媛県「鳥獣害対策」" (https://www.pref.ehime.jp/page/133557.html)

鳥に食べられたみかんはどうなる?
鳥につつかれたみかんは、果皮に傷がつくだけでなく、果肉まで食べられてしまうことがあります。
傷ついた部分から傷みが進むこともあるため、そのままお客様へお届けすることはできません。
農家にとって鳥害は、単にみかんが減るという問題だけではありません。
肥料を与え、剪定し、草を刈り、病害虫にも気を配りながら育ててきた果実が、収穫直前に商品として販売できなくなることを意味します。
それまでに費やした時間や費用を考えると、決して小さな問題ではないのです。
みかんの鳥害にはどんな対策がある?
鳥害対策として代表的なのが、防鳥網(防鳥ネット)です。
農研機構でも、果樹に防鳥網を掛ける技術が紹介されています。
ただし、みかん畑では木の大きさや園地の形状、作業スペースなどによって設置の難しさが変わります。
特に山の斜面にある園地では、資材費だけでなく設置や撤去の手間も考える必要があります。
そのほかにも、被害が発生しやすい場所を重点的に見回ることや、適切な収穫時期を逃さないことが重要です。
タカミ・ファームでも、園地の状況を確認しながら、どのような方法が現実的なのか考えていきたいと思います。
参考:"農研機構「鳥害対策の技術紹介」" (https://www.naro.go.jp/project/results/4th_laboratory/carc/2017/17_077.html)
おいしいみかんを届けるために
普段スーパーなどで見かけるみかんは、収穫され、選別され、きれいに箱詰めされたものがほとんどです。
しかし、実際の農園では、天候や病害虫、鳥獣害など、収穫までにさまざまな問題が発生します。
今年も少しずつ色づいてきたみかんを見ながら、収穫できる日を楽しみにしています。
一方で、鳥に食べられてしまった果実を見ると、自然の中で農業を営む難しさも感じます。
それでも、無事に育ったみかんを一つひとつ大切に収穫し、お客様のもとへ届けたいと思います。
今後も、タカミ・ファームの畑で起きている出来事を、良いことも大変なことも含めて発信していきます。
農家であり、猟師である。だいたい山にいる。
今日はその山で、みかんを鳥に先取りされている農家のお話でした。
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愛媛県愛南町のタカミ・ファームでは、温州みかんをはじめ、さまざまな柑橘を栽培しています。
"タカミ・ファームの商品一覧はこちら" (https://takamifarm1.com/products)